ChatGPTには、答えをすぐに出してもらうだけでなく、自分で考えながら理解を深めるための「学習モード」があります。
学習モードでは、ChatGPTが質問をしながら考え方を導いたり、内容を段階的に説明したり、途中で理解できているかを確認したりできます。OpenAIは、単に最終的な答えを示すのではなく、理解を深めるための学習機能として案内しています。
現在はChatGPTの各プランで利用でき、Web、iOS、Androidに対応しています。また、利用可能なすべてのChatGPTモデルで使えます。r
私自身、行政書士試験の勉強でChatGPTを使っていますが、単純に答えを調べたいときと、「なぜそうなるのか」を理解したいときでは、使い方を分けた方が便利だと感じています。
この記事では、
・ChatGPTの学習モードとは何か
・通常のChatGPTとの違い
・資格勉強でどんな使い方ができるか
・過去問や間違い直しでの使い方
・学習モードが向いている場面、向いていない場面
を、実際の資格勉強を意識しながら整理します。
「ChatGPTを勉強に使っているけれど、普通に質問するのと何が違うの?」という人の参考になればと思います。
1.ChatGPTの学習モードとは?
ChatGPTの学習モードは、答えだけを出してもらうのではなく、自分で考えながら理解を深めるための学習機能です。
通常のChatGPTでは、「この問題の答えを教えて」と聞けば、そのまま答えや解説が返ってくることがあります。
一方、学習モードでは、
・まず自分がどこまで理解しているか確認する
・質問をしながら考え方を整理する
・内容を段階的に説明する
・途中で理解できているか確認する
・間違えた部分をもう一度考える
といった形で、答えにたどり着くまでの過程も重視します。OpenAIも、質問によって考え方を導くこと、段階的な説明、理解度の確認などを学習モードの特徴として案内しています。
例えば資格試験の過去問で間違えたとき、通常の使い方なら「正解は3です。理由は~」と説明してもらうことができます。
学習モードでは、それだけではなく、
「どこで迷いましたか?」
「この条文の要件は何でしたか?」
「この選択肢のどこが怪しいと思いますか?」
といった質問を受けながら、自分で答えを組み立てていく使い方ができます。
また、PDFや画像などの学習資料をアップロードして、その内容を使いながら復習したり、練習問題を作ってもらったりすることもできます。
そのため、単純な調べものよりも、
「なぜこの答えになるのか理解したい」
「間違えた原因を見つけたい」
「似た問題でも解けるようになりたい」
という勉強に向いている機能です。
なお、この記事では分かりやすくするため、学習モードを使っていない普段のChatGPTの使い方を「通常モード」と呼びます。これはOpenAIの正式な機能名ではありません。
2.学習モードと通常のChatGPTは何が違う?
学習モードと通常のChatGPTの大きな違いは、「答えを返すこと」よりも「考えながら理解すること」を優先しやすい点です。
通常のChatGPTでも、質問の仕方を工夫すれば、問題を一緒に解いたり、ヒントだけを出してもらったり、理解度を確認してもらったりできます。
一方、学習モードでは最初から、
・自分がどこまで理解しているかを確認する
・すぐに答えを出さず、質問やヒントで考えさせる
・簡単な説明から始めて、徐々に詳しくする
・途中で理解できているか確認する
・間違えた部分をもう一度整理する
といった学習向けの進め方を取りやすくなっています。OpenAIも、学習モードでは質問によって思考を導き、段階的に説明し、理解度を確認する仕組みを案内しています。
ただし、学習モードに切り替えたからといって、ChatGPTそのものが別の高性能モデルになるわけではありません。学習モードでも、利用しているChatGPTのプラン・モデル・メッセージ上限などの基本条件は通常時と同じです。
つまり、違いは「頭の良さ」というより、回答の進め方にあると考えると分かりやすいです。
例えば、行政書士の過去問で、
「この問題の正解と理由を教えて」
と聞けば、通常のChatGPTでは答えと解説をまとめて確認する使い方ができます。
一方、学習モードなら、
「どの選択肢で迷いましたか?」
「この制度の要件を覚えていますか?」
「では、この条文をこの事例に当てはめるとどうなりますか?」
といった形で、自分で考える時間を作りながら進めることができます。
私は、
短時間で事実を確認したいときは通常のChatGPT
理解を深めたいときや、間違えた原因を考えたいときは学習モード
というように使い分けるのが分かりやすいと思っています。
なお、学習モードでも間違った回答をする可能性はあります。特に資格試験の法律・制度・最新情報などは、基本書や条文、公式資料でも確認することが大切です。OpenAIも、試験や法律など重要な内容では情報を再確認するよう案内しています。
3.資格勉強ではどう使う?おすすめの5つの使い方
ChatGPTの学習モードは、資格勉強の中でも「分からないところを整理する」「自分で考える」「理解できているか確認する」といった場面で使いやすいです。
私が特に使いやすいと思うのは、次の5つです。
1.過去問を解いたあとに、間違えた理由を確認する
2.条文や制度を、自分の言葉で説明できるか確認する
3.似た問題を作ってもらう
4.記述式や短い答案を添削してもらう
5.苦手分野をまとめて復習する
例えば、過去問を間違えたときに、
「答えはまだ言わず、どこで考え方を間違えたか質問しながら確認してください。」
と頼むと、正解だけを見るより、自分の思考のズレに気づきやすくなります。
また、制度を覚えたつもりでも、実際に説明しようとすると曖昧な部分が見つかることがあります。
その場合は、
「この制度を私に説明させてください。足りないところだけ指摘してください。」
と使うこともできます。
さらに、理解した論点について、
「同じ論点で、条件だけ変えた問題を1問作ってください。」
と頼めば、答えを覚えただけなのか、本当に理解できているのかを確認しやすくなります。
記述式では、最初から模範答案を出してもらうより、自分で書いた答案を見せて、
「必要な要素が抜けていないか」
「もっと短くできる部分はどこか」
「別の表現でも書けるか」
を確認する使い方が向いています。
そして、苦手な分野がいくつか出てきたら、
「これまで間違えた内容をテーマ別に整理してください。」
と頼んで、復習用にまとめてもらうこともできます。
学習モードは、単に答えを教えてもらうよりも、自分の理解の穴を見つける使い方をすると効果を感じやすいです。
4.学習モードが向いている場面・向いていない場面
この見出しの下に、これを入れてね。
ChatGPTの学習モードは便利ですが、すべての勉強を学習モードでやればいいわけではありません。
特に向いているのは、次のような場面です。
・なぜ間違えたのかを整理したい
・答えをすぐ見ずに、自分で考えたい
・理解があいまいな部分を確認したい
・一問一答や小テスト形式で復習したい
・アップロードした資料を使って復習したいOpenAIも、学習モードは練習問題を段階的に解くことや、試験対策、理解度の確認、資料を使った復習などに使えると案内しています。
一方で、あまり向いていない場面もあります。
例えば、
「条文番号だけすぐ確認したい」
「用語の意味だけ知りたい」
「正解だけ確認して次へ進みたい」といった場面では、普通にChatGPTへ質問した方が早いこともあります。
また、学習モードでも回答を間違える可能性はあります。OpenAIも、試験や法律など重要な内容は別の資料でも確認するよう案内しています。
そのため、資格勉強では、
理解するための補助=ChatGPT
最終確認=基本書・条文・公式資料という使い分けが安全です。
私自身も、ChatGPTだけで勉強を完結させるのではなく、基本書や過去問を中心にして、分からない部分を掘り下げるために使うようにしています。
学習モードは「教材の代わり」というより、教材を理解するための相手として使う方が活かしやすいと思います。
5.ChatGPT学習モードを資格勉強で使うときのコツ
ChatGPTの学習モードは、ただ「教えて」と聞くよりも、どんな勉強をしたいのかを最初に伝えた方が使いやすくなります。
特に意識したいのは、
・何を勉強しているのか
・自分がどの程度理解しているのか
・答えをすぐ知りたいのか、自分で考えたいのか
・どの形式で練習したいのかを伝えることです。
例えば、次のように使えます。
過去問を復習したいとき
「行政書士試験の民法を勉強しています。この問題で間違えました。答えはすぐに言わず、私がどこで考え方を間違えたのか、質問しながら確認してください。」
理解できているか確認したいとき
「行政法の取消訴訟について勉強しました。私に説明させてください。説明が足りないところだけ指摘してください。」
類題を作ってほしいとき
「この問題と同じ論点で、条件だけ少し変えた問題を1問作ってください。私が答えるまでは正解を出さないでください。」
記述式を練習したいとき
「この事例について40字程度で答案を書きます。まず私に書かせて、そのあと必要な要素が入っているか確認してください。」
苦手分野を復習したいとき
「これまで間違えた問題を見て、苦手な論点を3つに分けてください。そのあと、1つずつ確認問題を出してください。」
このように、「答えを教えて」ではなく、自分に何をさせてほしいのかまで指定すると、学習モードを活かしやすくなります。
また、一度にたくさん質問するよりも、
「1問ずつ出してください」
「私が答えてから次へ進んでください」
「ヒントは少しずつ出してください」と指定すると、自分で考える時間を作りやすくなります。
ChatGPTを先生のように使うというより、自分の理解を確認してくれる練習相手として使うイメージの方が、資格勉強には合いやすいと思います
6.実際に行政書士の勉強で使うなら
私は現在、行政書士試験の勉強でもChatGPTを使っています。
行政書士試験では、単に用語を覚えるだけでなく、
・なぜその結論になるのか
・似た制度と何が違うのか
・事例が変わった場合にどう判断するのかといった理解が必要になる場面が多くあります。
そのため、学習モードとは相性がいいと感じています。
例えば民法なら、過去問を解いたあとに「なぜこの選択肢を選んだのか」を説明して、自分の考え方のどこにズレがあったのか確認できます。
行政法なら、取消訴訟や行政不服審査など、似た制度の違いを質問形式で整理する使い方もできます。
記述式では、いきなり模範答案を見るのではなく、自分で答案を書いたあとに「必要な要素が入っているか」を確認してもらうこともできます。
実際に行政書士試験でどのように学習モードを使っているかについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
→ ChatGPTの学習モードは行政書士試験に使える?実際に試して分かった使い方
また、民法・行政法・記述式についても、それぞれ具体的な使い方を別の記事で紹介しています。
資格勉強でChatGPTを使う場合は、すべてをAIに任せるのではなく、基本書や過去問を中心にしながら、理解できない部分を掘り下げる補助役として使うのが現実的だと思います。
まとめ|ChatGPT学習モードは「答えを知る」より「理解する」ために使う
ChatGPTの学習モードは、答えをすぐに教えてもらうための機能というより、自分で考えながら理解を深めるための機能です。
資格勉強では、
・過去問の間違い分析
・理解度の確認
・類題の作成
・記述式の練習
・苦手分野の復習といった使い方ができます。
一方で、単純な用語確認や答えだけを早く知りたい場面では、通常のChatGPTの方が使いやすいこともあります。
大切なのは、学習モードだけですべての勉強を完結させることではなく、基本書や過去問を中心にしながら、理解を深める補助として使うことだと思います。
私自身も、行政書士試験の勉強では「分からないところを質問する」「間違えた理由を整理する」「自分で説明できるか確認する」といった使い方をしています。
行政書士試験での具体的な使い方を知りたい方は、こちらも参考にしてください。

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